PENTAXはフルサイズよりも動体予測AFの劇的改善が最優先ではないだろうか

camera-332678_640

Pentaxからついにフルサイズ一眼レフが発表されるとデジカメinfoさんの記事に紹介されていましたが、Pentaxが行うべきことは、フルサイズよりも、オートフォーカスの改善ではないかと思っています。


スポンサーリンク

画質は以前から良いとされていたのに、オートフォーカスだけは頑なに改善しないPentax

3年ほど前までは私自身もPentaxユーザーでしたが、一度Canonに乗り換えてからはPentaxに戻ることはありませんでした。

理由は単純な話で、オートフォーカスが子ども撮りには全く向いていないからです。私の場合メインの被写体が子どもたちなので、カメラを選ぶ際にはどうしても子どもを撮りやすいカメラを基準に考えます。その結果、ペンタックスは候補に挙がることはありません。

画質自体はCanonやニコンなどと比べても全く見劣りしません。むしろ、PENTAX特有の記憶色寄りの配色は、被写体を実物以上に良く写してくれるので、画質だけを基準にカメラを選ぶのであれば、選択肢としては全然ありだと思います。

しかし、問題はオートフォーカスです。いくら画質が最高でも被写体にピントをあわせることが出来なければ、カメラとしては不合格です。

オートフォーカスだけはistDからほぼ進歩していない

PENTAXのデジタル一眼レフは、istDから始まりました。私が所有したのはistDSという一眼レフでしたが、この頃の一眼レフと比べて、現在のPENTAXは本質的には殆ど変わっていません。

シングルAF(AF-S)については、ここ数年進歩し、K-rというエントリー機種からAFの迷いがかなり軽減し、Canonにかなり近づくことが出来たと思いますが、動くものを捉え続けるコンティニュアスAF(AF-C)に関しては、AFの反応自体は良くなったものの、動体予測と呼ばれる分野に関しては、ist時代からほとんど進化していないと感じています。

CanonとPENTAXの動体予測の大きな違い

CanonとPENTAXの根本的な違いに動体予測AFがあります。

・・・とその前に、このブログの訪問者さんは初心者のかたも多いので動体予測について軽く説明します。

動体予測AFとは?

動体予測とは、AF-Cに付属する機能です。常に動き続ける被写体(常にピント位置が動き続ける被写体)を撮る場合、オートフォーカスによってピントが合ってから、シャッターが切れるまでタイムラグが発生します。このタイムラグの間に被写体が移動した場合、ピント位置が動いてしまいます。

AF-Cは被写体を追って常にピントを合わせ続ける機能ですが、それはあくまでシャッターボタンを半押ししている間に限った話です。そしてシャッターというものは、押した瞬間に切れるものではなく、シャッター幕の動作に若干の時間を要します。先ほど説明したタイムラグというのは、このシャッターの動作にかかるタイムラグを指しています。

つまり、シャッターボタンを半押しにしてオートフォーカスを合わせ続けたとしても、シャッターを切る際に発生するタイムラグによって、「カメラ側のピントは固定されているのに、被写体が動き続け、結果としてピントがずれる」という現象がおきてしまうのです。これは物理的な現象で、シャッターを切る瞬間はオートフォーカスは効きません。

動体予測AFはこのタイムラグの間のピントのズレを解消するためのシステムです。つまり、本来であればシャッタータイムラグによってオートフォーカスが効かない僅かな時間の間も、そのタイムラグの間の被写体の動きを予測し、タイムラグ中もピントを動かします。

前置きが長くなってしまいましたが、この動体予測という機能にCanonとPENTAXでは決定的な性能差があるのです。

最新のK-3もさほど改善されていないらしい

K-3になってから、PENTAXとしては初めて11点のAFから27点に測距点が増えました。多点測距はPENTAXユーザーの長年の夢であり、私もPENTAXを使っていた頃は早く測距点の数を増やして欲しいと願っていたものです。

私はK-5を最後にPENTAXを辞めてしまいましたが、その後も何度かPENTAXに戻る検討だけはしていました。結果としてはPENTAXユーザーに戻るということはありませんでしたが、その際にたくさんのPENTAXユーザーのブログや、価格.comなどを片っ端から読んでいきました。

調べてみてわかったことは、PENTAXは結局何も変わっていないということでした。

追従性能自体は、代を重ねるごとに良くなっているのは確かだと思います。ただし、それはレスポンス自体が良くなっただけであり、動体撮影の要である、動体予測AFの進化ではないと思います。

風景のみの撮影ならば今のオートフォーカスでも特に問題はありません。しかし、動体を狙えるカメラを目指すのであれば、どこかで革新的ブレイクスルーが必要だと思います。既存ベースでの技術改善だけではもはや動体予測AFは不可能なのだと私は感じています。

レンズの全面的リニューアルは必要不可欠

オートフォーカスを語る上でもう一つ重要な要素があります。それは、レンズを駆動するモーターです。

PENTAXの場合、近年発売されているレンズは、レンズの中にAFを駆動するモーターが組み込まれていますが、多くのレンズはカメラ側のモーターにより、レンズのフォーカスリングを動かしています。

現在PENTAX以外のカメラメーカーは、主力レンズはほぼ全てレンズ内のモーターを採用しています。レンズ内モーターを採用するメリットは、ピントを素早く動かせることと、ピントの微調整が可能であることです。

これについてはPENTAXも近年レンズ内モーターを採用し始めていますが、その性能は正直低いです。つまり、モーターの出力が弱く、ピントが合うまでに他メーカーよりも多くの時間を要します。

ピントを動かす性能が低いと、先ほどの動体予測AFに大きな影響を与えます。つまり、タイムラグ中に動くピント量にモーターが追いつかないということです。この場合、いくら優秀な動体予測AFを持ってしても意味がありません。このことは、PENTAXに限らず、CanonやNikonのレンズでもモーター出力の低いレンズは同様の現象が起きます。

PENTAXはフルサイズよりも動体予測AFの劇的改善が最優先ではないだろうか まとめ

今回は私のペンタックスに対する意見を述べてきましたが、あくまで動きものをPENTAXで撮りたい場合に限る話であり、風景などの静止物をメインの被写体とする場合は特に関係のない話です。

しかし、PENTAX自身も静止物専用のカメラメーカーとして在りたいと思っているわけではないようなので、そういう意味で今はフルサイズよりも抜本的なオートフォーカスの改善が優先だろうということを書かせてもらいました。

とはいえ、フルサイズカメラが出ること自体は喜ぶべきことであり、PENTAXの至宝、FALimitedレンズがついに本来の画角で使えるということに変わりはありませんし、私自身もいつかはまたFALimitedレンズで写真を撮りたいと思っています。

まとまりのない締めになりますが、フルサイズの次は、SONYのNEXからα6000のようなAFの劇的進化を期待します。

The following two tabs change content below.
ruby(るびぃ)

ruby(るびぃ)

Apple製品、デジカメ、Minecraft、スプラトゥーンが大好きです。ガジェットを駆使して人生を豊かに便利にする方法を日々考案中。
スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメント

  1. 中村仁 より:

    全く同感です.どんなに画質が良くてもピンボケでは話になりません.K-3IIを使った後でキャ◯ンのエントリー機を使うと後者のAFの速さに驚かされます.まるでレンズを向ける前からもうピントが合ってるよう.ペンタックスのAF機能が劣るというのは過去の話であるという意見も見受けられますが,特に有力2社と比較するとまだまだだと思います.今回発売のK-1はSAFOX 12らしいですがよほど自信がないのかウェブサイトでもカタログでもAF機能についてはほとんど触れておらず期待はできないと思います.本記事は「動体予測AF」となっていますがペンタックスは一般的なAF全てにわたり進化が必要かと思われます.是非壁を乗り越えてもらいたいと一ペンタックスファンとして長年にわたり切望する次第です.

    • ruby(るびぃ) rubyman72 より:

      中村様 

      お返事遅れて申し訳ないです。

      ペンタックスのAFはおそらく他社に比べるとかなり劣るのではないかと僕も思います。

      僕はカタログをまだ見ていませんが、カタログにAFのことが書かれていない、もしくは、前後方向の被写体を捉える写真が掲載されていないということであれば、左右方向にしか対応できないAFではないかと、勘ぐってしまいます。

      以前FAlimited三姉妹を使っていた身ですので、ぜひともキャノン、ニコン並のAFを期待したいところですが、まだまだ時間は掛かりそうですね。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です