
若いうちは苦労しろ!
若いうちにいろいろ経験しとけ!
なーんて言われるけど、どうして若いうちに苦労せなアカンのよ?って思っている「若いうち」の人、たくさんいますよね。
僕も20代そこそこの頃は、よく言われました。若いうちに苦労しておいたほうがいいって。
正直、意味わかんなかった!なんで若いうちに苦労しないといけないの?って。
むしろ年配者でもっと苦労したほうがいい人、たくさんいるじゃん!って。
でもね、今30代になって後輩も増えてきて、ようやくわかりましたよ。
そんなわけで、今日は若いうちに苦労しなければならない本当の理由を僕の経験から結論が出ましたので、ご報告しようかと思います。
若い時は頑張りがきくから苦労した方がいい?
まずぱっと思いつくのがこれ。
若い時のほうが体力もあるし、頑張ったほうがいいよねってやつ。
残念ながら多分これは違います。
若いうちは確かにスタミナも十分でしょうし、まだ独身なんで仕事で残業してもカミさんに怒られません。
でもそういうことじゃないと思うんです。
苦労・・・ではなく「負荷」が正解じゃないかな
苦労と一言で言ってもいろんな苦労がありますが、若いうちに苦労しとくべきというところでの苦労は、僕は自分に負荷をかける事だと思っています。
負荷をかけるって何よ?って話ですが、要は、自分が思っているちょうどいい仕事レベル・量よりも二回りくらい大きめの仕事を行うべきという感じですね。普通に頑張ってもちょっとやりきれないってくらいのレベルかと思います。
負荷をかけるとどうなるのかというと、まず逆境に強くなります。普段から負荷をかけて仕事をしていればちょっとやそっとじゃ仕事で忙しくても心の病気にかかったりしなくなります。
そして、もう一つの負荷のメリットは、仕事をどうすれば効率的にこなせるかということを一生懸命考えれるようになることですね。
仕事が多くても、遊びにも行きたいし、恋人ともデートがしたいじゃないですか。だからいかに早く仕事を終わらせることができるかを自然と考えるようになるはずです。
ちょうどいいくらいの仕事レベルや量では、その仕事の効率化について考えることはなかなか無いでしょう。
しかも効率を考えるということは、よりその仕事についての本質を知らなければならなくなるため、仕事に関する知識についてもライバルから一歩リードできるはずです。
本質を知らずに効率を上げることは絶対に不可能です。仮に効率を上げれたとすれば、それは単に怠けてサボっているだけだと思います。
本質を見極めることができて、初めて余計な仕事など省略できることなどが見えてくるものですからね。前例踏襲なんて考えはすっ飛んでいきますよ。
「若いうちに苦労すべき」の本質
苦労は負荷。
若いうちに受けた負荷こそが今後社会人として大きく成長する鍵だと僕は思います。
ただし、これを理解するには新社会人にはたぶん無理です。感覚的な話になりますが、頑張ればよかった、テストの点数さえ取れればよかった学生時代には、このような効率化や本質の話は、決して教えてもらえないことだと思います。
高学歴の人が低学歴の人よりも仕事ができないって良くある話ですよね。そりゃあ、確率的には高学歴の人のほうが優秀だとは思いますが、それでもそれなりに低学歴のほうが仕事では優秀という例はあると思います。
つまり、勉強ができることと仕事で使える人間になることは、イコールではないということです。
よってこれを理解するためには、高学歴の人であっても、ある程度社会人経験を積む必要があるわけですよね。
だからこそ、先輩上司は、意味なんて理解しなくてもいいから、とりあえず若いうちに苦労しろ!と言うわけです。
どうせ18歳の新人にこの事を説明しても理解できるはずもないので。(けなしてるんじゃないですよ)
最後に
僕も若いころ苦労しろと言われてきましたが、後輩ができてからようやくその意味がわかったところです。
人間誰もが楽をしたいわけで、苦労や困難からはできれば逃げたいものです。
ですが、そこで先輩・上司として、若手の将来を見越して敢えて苦労させる。
強制的に負荷をかけることで物事の本質を考えざるを得ない状況を作り出す。
別に若くなくても、本質を見極めなければならないというのは社会人としては共通事項ですが、またも感覚的な話で、やはり頭が固くならない若いうちこれを無理にでもさせておいたほうがいいのだと思います。
少なくとも、若いうちに負荷をかけずにのうのうと仕事をしてきた人が、40代、50代になってからそういった負荷をかけて本質を勉強するといった話は殆ど聞きません。
たぶん、頭が固くなっていて、自分の固定観念から抜け出すことがもはやできないのだと推測しています。それくらい、年配の人は、仕事で化ける例はないですね。僕から見ている限りは。
以上、若いうちは苦労しろ!についての、僕の経験からくる考察でした。
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