アパートの落雪で車が凹んでしまった場合の責任の所在や保障について。保険が使えるのか等々・・・

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賃貸アパートの落雪によって入居者の車が破損した場合の責任はどうなるのかっていうお話です。

実は数日前に車のボンネットが凹んでしまいました。自宅アパートからの落雪によって・・・。

ココ最近、気温が低く、屋根の雪がいつもよりも溜まっていたため、雪の塊の質量が大きく、かなりの衝撃が車に入ってしまったのだろうと考えられます。

ウチのアパートは屋根と駐車スペースがかなり近いので、普段からちょっとした落雪はバシバシ車に当たっていました。

ただ、これまでは積もりきる前に雪が屋根から滑り落ちていくため、車へのダメージはほとんどありませんでした。

ところが今回は違った。まともにボンネットをえぐってしまった。

このことは、アパートの入居前からおおよそ想定できていたので、入居時にアパートの管理委託を受けている不動産屋さんにも事前確認はしていたのですが、

不動産屋
今まで屋根から雪なんて落ちたこと無いから大丈夫。今まで落雪なんて聞いたことないし

と、先方は軽く受け止めているようで、今ひとつ信用出来ない感じです。なので僕はなるべく屋根から離して車を駐めていましたが、今回は流石に落雪ダメージを避けきれませんでした。

ボンネットの修理代は10万円くらいでしょうか。これを自腹で直すのはどうも納得がいかない。アパート側の管理瑕疵だろうってのが僕の見解です。

さて、今回のケースはどう処理すればよいのでしょうか。

問題点

さて、ここからが本題です。

修理自体は車屋さんに頼めば簡単にやってもらえるかもしれませんが、もしかしたらボンネットだけではなく、ボディそのものにもダメージがあるかもしれない。その場合はさらなる費用がかかってしまいます。

問題は誰がそのお金を出すのか・・・です。

僕としては、指定された場所に車を駐めていただけなので、大家さんの管理瑕疵によって、大家負担となるべきと考えています。(屋根に落雪対策は施されていない)

とりあえずウェブ上に転がっているアパートの落雪事故の事案を調べてみましたが、大家さんはしらばっくれるといった内容の記事が多く、泣き寝入りする可能性が高いようですので、かなり綿密な作戦が必要になりそうです。

不動産屋(大家)、保険会社との交渉

大家といっても我がアパートは必ず間に不動産業者が入るので、そことの交渉になりました。

僕は

ruby
アパートの屋根から雪が落ちてきて、ボンネットが凹んだんですよー。今までも落雪は当たっていたんですけど、傷とかは付かなかったので、なんとか切り抜けていたんですが、今回はだめだったみたいで。

といった感じで大家サイドから「修理してあげるよ〜」という言葉を引き出そうとしました。

すると大家サイドからは、

大家サイドの不動産屋
あら、それなら大家さんに保障で直してもらえるか確認してみるわ

という回答が出たので、とりあえずは大家さんからの連絡を待つことに。

そして待つこと1時間。不動産屋から連絡が。

大家サイドの不動産屋
大家さんが加入している保険の方が状況を確認したいといっているので、これからいう番号に電話して状況を話してください

思っていたよりも前向きな回答を得たので、言われたとおり保険会社に電話すると、

大家さんの保険会社
大体の話は聞いたので、もしかしたら保障の対象になるかもしれないから現場をこれから見に行ってもいいですか?

との回答。

その後保険会社のAさんと会い、カクカクシカジカで状況を伝えたところ、担当者からの回答はこうでした。

大家さんの保険会社
今回のケースは多分保険が適用となる可能性が高いですね。でも過失割合っていって、すべてが大家側の責任になるかはわからないんですよ。その場合、修理代を過失割合によっては入居者が負担することになります。さらに、もし今回は大家側に100%過失があったと判断されても、また同じことがあった場合は入居者の過失は避けられないと思うので、気をつけてくださいね

どう考えてもアパートと指定駐車場の位置関係に問題があると思うので、何度事故があっても大家側の責任になってもおかしくないと個人的には思いますが、保険の世界ではこのように考えられるそうなので、そういうもんだと思うしかなさそうです。

ポイントとまとめ

ネット上の情報と比べるとかなり良い成果を得られたので、次回からは補償されないとしても、今回は十分次第点なのかと思います。

ポイントは管理瑕疵に該当するのかどうかですね。

民法では、717条に以下のような記載があります。

民法第717条
1 土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
2 前項の規定は、竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合について準用する。
3 前二項の場合において、損害の原因について他にその責任を負う者があるときは、占有者又は所有者は、その者に対して求償権を行使することができる。

つまり、民法ではまず占有者に賠償責任が負わされます。アパートの場合、一般的に占有者とは借り主である僕となるわけですが、落雪の根本的原因は落雪対策を施されていない建物の屋根部分であるため、共用部である屋根に関しては大家が占有者であると考えられます。

したがって、最初の賠償責任は占有者である僕、または大家が負うことになると思います。

次に717条第1項の「占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたとき」についてです。

僕は可能な限りの落雪対策(車を物理的限界点まで屋根から遠ざける)は取っていました。また、今回は駐車場の構造上、駐車場内に落雪が起こることを防ぐことはできない状況であったため、アパートの借り主でしか無い僕はこれ以上の対策はできず、完璧と言えるかはわかりませんが「必要な注意」していたと考えられます。

民法717条第1項ただし書きでは、占有者が必要な注意を行っていた場合、損害賠償責任は所有者が追うこととしています。

つまり、僕が必要な注意を行っていたと判断できる場合は、無条件に所有者(大家)の責任となるわけです。

これを無過失責任というそうです。

自動車で人をはねてしまった場合は、誰がどう見ても轢かれた側が悪くても、ドライバーの責任にされてしまうのも、無過失責任という概念があるからですね。

今回の落雪の例であれば、屋根の占有者としての大家も、所有者である大家も必要な落雪対策を怠ったことで、賠償責任を負うということになったのだと考えられますね。

一つ気になるのは、大家が加入している損害保険屋さんが言っていた「次回同じことが起こったら入居者さんの過失も出ます」っていうくだりです。

過失相殺という概念があるようなので、保険会社の方が言っていたのもこれのことを指していると思いますが、アパートの屋根と駐車場の位置関係そのものに問題があると思われる今回の工作物に関しては、どのように判断されるのか、この部分が僕にとっての最大の不安要素です。

民法の趣旨から考えると、根本的な欠陥構造である工作物に対して入居者が責任を追うのはおかしな話だと思うので、これについてはもう少し詳しく調べていく必要がありそうですね。なんせ、屋根の占有者である大家は必要な注意(落雪対策)をしていない状況が変わっていないわけですから。

ちなみに、今回大家がしらばっくれた場合、保険会社によっては自動車保険(車両自損保険)で修理することは可能です。ただし、等級ダウン事故として扱われる可能性が高いので、できれば大家責任を追求したいところです。

以上、アパートの落雪被害に対するレポートと考察でした。

参考にしたサイトなど



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