働き方改革の功績と罪

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働き方改革が叫ばれるようになってから久しく経ちますね。

今年は残業に関して年間の上限規制が定められ、基本的には年720時間、月100時間といった上限が設定されました。

基本的に僕は働き方改革には賛成派で、使用者への罰則もどんどん強化されていくべきだと考えています。

だって、労使は対等であるとされているのに、実際は圧倒的に使用者のほうが力が強いからです。

労使のバランスが崩れているなら、行政の力でバランスを整える・・・これは当然の理だと僕は思います。

ただ、どうしても気になることもあります。

それは、労働者自身が法律に守られすぎてしまい、自分のアタマで考える力を失ってしまう可能性があることです。

法律を上手に利用しながらワーク・ライフ・バランスを実践できる労働者であれば問題はありません。

しかし、自分で認識しているわけでもないのに、結果的に法律に守られている人は、今後再び法律が変わっていった際にはこれまた気づかないうちに労働環境が悪化してしまうということになります。

以前、僕は労働基準法は最強の剣であると記事を書きました。

労働者は「労働基準法」という最強の剣を標準装備している

2019.04.20

実は労働基準法があればこれ以上労働関連法を強化しなくても、労働者側さえしっかりと法律を理解し、それを実行すれば、今のままでも十分以上に労働者は守られているはずなんです。

ただ、現実は仕事が忙しすぎて労働者自身が労働基準法を意識することができない状況であるため、行政として更にメスを入れざるを得ない・・・これが現在の世の中だと思います。

もう少し言うならば、働き方改革があまりにも使用者側にばかり厳しくなっているのも僕は良くないことだと考えています。

僕の身の回りでは、管理職を希望しない労働者が増えていると感じます。

なぜ管理職になりたくないのか聞いてみたところ、「管理職になっても全く旨味がないから」といった答えが返ってきました。

管理職になれば残業代は支給対象外となりますし、自分の仕事は持ちつつ、部下のマネジメント業務なども行わなければなりません。

そしてこの傾向は働き方改革が進むに連れ、さらに管理職に求められる項目は増えている・・・これでは管理職になりたいと思わない人が増えても不思議ではありません。

働き方改革によって、平社員はどんどん職場環境が改善している一方で、その余波を管理職が受け止めざるを得ない・・・これが現在の働き方改革の真の姿だと思います。

働き方改革の功績と罪・・・これらはまだまだ改革が過渡期であることを意味していると僕は思います。

このまま労働者側ばかり優遇する改革が進んでいけば、歪が生じ、管理職になる人間がいなくなってしまう可能性は大いにあります。※そもそも世のほとんどの管理職は管理監督者の要件を満たしていないことはここでは議論しませんが。。。

働き方改革は社会全体でその在り方を考えるべきものです。

労働者側も労働について、今一度深く考えていく必要があるのではないでしょうか。



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