コスパ重視の買い物に「満足感」は得られない。その理由を言語化してみた。

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「ぼくたちにもうモノは必要ない」

佐々木典士さんの著書で、いわゆるミニマリストの指南書とも言える内容が書かれている書籍です。

これを読んで僕は買い物の仕方が変わりました。

端的に言うとジャンルによってはコスパ重視の買い物をしなくなった。

コスパとはコストパフォーマンスの略称で、コトバンクによると、

コストパフォーマンス(cost performance)の略語。費用対効果。支払った費用(コスト)と、それにより得られた能力(パフォーマンス)を比較したもので、低い費用で高い効果が得られれば「コスパが高い」と表現される。「費用」は金銭だけでなく時間・労力・精神的負担なども含まれ、「パフォーマンス」は、作業なら結果、工業製品なら性能、食べ物なら味、ファッションなら材質・デザイン性、人間関係なら他人から得られるものなど、様々なことに使われる。

とされています。

僕自身もコスパの良い製品は大好きで、特に最近は日本製に負けず劣らずの中華製品が大量に出回っており、様々なジャンルで中華製品を利用しています。

「安い」は基本的に庶民の味方です。

ただ、そうじゃない場合があるよってのが今回の話。

コスパを求めることで失敗する買い物もあるということに最近気づきました。

コスパがもたらす負の影響

コスパのいい製品は、これまで高嶺の花であった有名ブランドの製品、これと同じような機能・性能であるにもかかわらず半分、もしくはそれ以下の価格で購入できるため、低予算で入手することができる。

最近であればアクションカメラなんかはわかり易い例ですね。

5万円近いGoProと似たような性能を持っているアクションカメラが中国製なら1万円程度で手に入る。

コスパ最高です。ぶっちゃけ、中華アクションカメラの5倍の性能がGoProにあるとは僕も思いません。

ただ、中華アクションカメラを始め、コスパの良い安価な製品を買うときこんな風に思ったことはありませんか?

  • 本家と比べてどのくらい性能が落ちるんだろう
  • 本家だったらもっと使い勝手がいいのかな〜
  • 他にもっとコスパの良い製品があるかも

などなど類似品を購入する際には必ず本家との比較をしてしまいますよね。少なくとも過去の僕はめっちゃ本家と比較してました。

で、比較する行為そのものはよしとして、問題はその比較のためにどれだけの時間を費やしているかだと思うんですよ。

「お金があれば本家を買うけど、そこまでの金額を出すのはちょっとなー」

「コスパがいい製品見つけたけど、もしかしたら他にも更に本家に近い、コスパのいい製品があるかも」

さらには、

「よし、買う製品は決めた。あとはいつどこで買うかだな。最も安く購入できるお店を探そう」

「お!ヤフオクで程度の良い中古あるじゃん!よし、なるべく安く落札してやるぞ!」

以下、省略・・・。

こんな具合に、コスパの良さを求めるあまり、大切な時間や脳みそのリソースを無尽蔵に投入する・・・。

これって何だかとてもオカシナコトに感じませんか?ってことが僕は言いたい。

しかも結局購入したところで本家のことは気になるんですよ。特にコスパに納得して購入した製品に不満な点を感じた時には、

「本家だったらこんな問題は起きなかったのだろうか・・・」

とか思っちゃいませんか?

もうね、こういうのはコスパ重視の買い物だからこそ起こる現象で、結局めちゃくちゃコスパの悪い買い物の仕方そのものだと思うんですね。

暫定的に買う製品ならこんなことは起こらない

じゃあお金ない時はどうすりゃいいんよ?

って話になると思うので、そこも少し補足しときます。

例えばデジタル一眼レフカメラ。

フルサイズ一眼レフカメラはかなりの高額商品です。最低でも十数万円します。

「写真を始めたいけども、欲しいカメラはキャノンのEOS 5Dで30万円もするから到底無理だ」

どんな製品も購入目的は「何かをしたい」から購入するわけで、写真はカメラがないとやれない趣味です。

スマホのカメラでは被写体によっては焦点距離的な限界がありますし、安物のコンデジでは背景をボカした写真を撮影することが難しい(やろうと思えばできるけど)。

だから最初は安価なAPS-Cと呼ばれるセンサーを搭載したEOS Kissを購入するわけですが、ここがポイントです。

「最終的にはEOS 5Dを購入するから今はこれでいい」

このように考えるのであれば、問題はありません。性能が劣るのがわかっていて、しかも資金ができたら欲しい機種を購入するという段取りがあるので、先程のコスパ重視の買い物の際に起こったような時間や脳みそのリソースを無駄に消費することはありません。

ただし、最終的に所持するカメラをEOS Kissで済ませようとした場合は要注意です。

もっといいカメラがあるのはわかっていながら、コスパだけを重視して購入決定をした場合、またもや何か不満点が出てきた際に「フルサイズ一眼レフならもっとうまくいくのか?」みたいな心の迷いが発生し、必殺技

「ネットでAPS-Cでもフルサイズと同等に戦えるという内容が書かれた記事を時間をかけて探しまくり、心の安定を求める奥義」

が炸裂するわけですね。言うまでもなく、時間の浪費です。一般論ではありますが、APS-Cカメラの総合的画質はフルサイズ機に物理的に敵いません。(※画質云々の細かい話はここではしません)

頭ではわかっていてもコスパという意識が強いあまり、どうしてもAPS−Cとフルサイズを互角の性能であるという結論に持ち込みたいわけです。

これは一眼レフカメラに限らず、すべての製品に言えることですね。

コスパだけを重視した買い物をすると本命のことを忘れることができないってことです。

どうしても購入に必要な資金がない場合は、暫定として安価なコスパに優れる製品を買うのはいいと思います。

でもそれは一時的なものとして、本命を手に入れるまでの経過として購入するべきで、本命の代替物として捉えてしまうと、先程の超必殺技が炸裂し、結果として大切な自分自身の時間を始め、様々なものを失います。

安物買いの銭失い

誰もが耳にしたことのあるであろうこと有名なフレーズ。この本質はこれまで書いたことの集大成みたいなものですね。

むしろ、失うのは銭よりももっと大切な時間だとか脳みそのリソースであると思います。

もし本命を買い直すのであれば銭も失うわけですね。

僕自身の例と本命を買うことで起こる副作用

ここまで偉そうなことを散々書いておきながら、この事実に気づくまで僕はコスパ主義者でした。

でもココ最近の買い物は全てにおいて妥協していません。

子供や車載動画撮影のためにアクションカメラはGoProHero7を。

集中したいがゆえに必要なノイズキャンセリングヘッドフォンはSONYのWH-1000XM3を。

どちらもかなり高額の製品です。購入した感想は、「最高」の一言。他製品と比較したいとか考えたこともないです。

その結果、脳みそが開放され、気分がスッキリし、悩んでいた時間分の新たな自由な時間が生まれました。

そして面白いことに、物欲がめちゃくちゃ減りました。

欲しいものが全然無いんですよ。

これは意外な副作用だったのですが、その理由もはっきりしているので紹介しておきます。

本当に必要なモノは少なかったという発見です。

本命を買う決断ができる=目的をしっかりと見ていること

高額な本命の製品を買うためには、あいまいさを捨てる必要があります。

ここで言うあいまいさとは、

「こんなのあったら便利だよな〜」

といった、「BEST(絶対必要!)ではなくBetter(あったら便利かも)」な考え方です。

そもそも製品を買うのは、目的があるから購入するわけで、実用品をガラスケースに入れて眺める為にお金を使う人なんていないはずです。(稀にいるかもですが。コレクター的な?)

だから、モノを買うための思考回路が「目的実現のため」に完全にフォーカスできれば、「なんとなく欲しいもの」という感覚自体が消え去り、結果として欲しいものは殆ど無い状態になるということですね。

まとめ コスパ思考から本命(目的)思考へ

さて、ここで改めて紹介します。

「ぼくたちにもうモノは必要ない」

佐々木典士さんの著書です。

ざっくり言えばミニマリストについて書かれた本ですが、ミニマリストの本質こそが、この記事のテーマとモロに直結しています。

必要最低限のモノで生活している人=ミニマリスト

そういうイメージを持っている人は多いと思いますが、違います。

ミニマリスト=本当に必要なものを見極められる人

もうおわかりかと思いますが、ミニマリストの持ち物が少ない理由、それは、目的を達成するために必要なものを見極める能力が高く、余計なものを購入しないからです。

つまり、この記事のテーマそのものなんです。

誤解しないで欲しいのは、コスパを求めること=悪ではなく、手段と目的を混同してはいけないってこと。

コスパを求めてもいい製品はたくさんあります。

少しだけ例を挙げると、Windowsのノートパソコンは日本製を買っても中国製を買っても一緒です。日本製だからって超高性能ってことはありません。PCの性能はCPUとメモリやグラボなどの性能で決まっているので、価格が安い方が正義だと僕は思っています。

AndroidスマートフォンもPCと同じく、国産に優位性は無いでしょう。国産のスナドラ800番代を搭載している端末はくっそ高いですが、中国産なら半値で変えたりもします。そして性能はまるで変わりません。

つまり、全ては「目的」のための手段であり、製品を購入して満足できるかは、目的を達成できるかどうか、ただそれだけなんです。

欲しかったはずのモノを購入しても満足感が得られない。そう思っているのであれば、一度でいい。本命中の本命を購入してみて欲しい。

購入するために自分のやりたいこと、目的を徹底的に追求してみよう。コスパ主義では絶対に気づくことのできないホンモノの満足ってやつに出会えるはずです。



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